留学で感じた日米の違い②コロナ禍での「対応力」

スポンサーリンク

今回は前回の発言力に続き、アメリカ医学留学で感じた日米の違いを紹介していきます。

特に、コロナ禍をアメリカ留学中に経験し、その対応に対するそれぞれの国の特徴を私KOUなりに考察したいと思います。

日米の違いの大前提

それぞれの国の対応を触れるにあたり、何点か根本的に異なる事を紹介したいと思います。

アメリカ

  • 3億3千万人
  • 916万㎢
  • 任意加入
  • 210万円(マンハッタン)

比較

  • 人口
  • 国土
  • 保険
  • 地価(/㎡)

日本

  • 1.3億人
  • 38万㎢
  • 国民皆保険
  • 172万円(23区平均)

マンハッタン島が最初に開拓者によって24ドルで売買されたところから、世界で最も地価が高い場所の1つになったのは驚きです。

日本人のコロナへの対応

ここからは、日米の対応力を考えるにあたり、私KOUが感じた日本の考え方をまとめます。各個人さまざまな意見があると思いますが、個人的な意見ですので皆さんの意見もぜひ教えてください。また、これらの意見は、アメリカから日本に帰国した後の状況なので、少し偏見が働いている可能性もあるのであしからず。

「自分は大丈夫」というのが基本にあるように感じました。また、対応に関しても、全て段取りが付いてから発表しようとしている。そんな感覚がありました。そのため、全てが段取り通りに行かずに中途半端に感じてしまいがちで、あまり敵を作りたくない・みんなに良い顔をしたいのだろうなと思います。

日本人の良さなので、いろいろな状況をシュミレーションした結果、対応が遅いと批判されているようで、そのような状況を逐一報告しないがためにデマや様々な憶測が飛んだと思います。

例えば、財政面の補償に関しても、誰も補償は行わないと言ったわけでもないのに、日本はマスクだけだと揶揄されるような報道も多く、国民にも「ほう・れん・そう」の義務があるのではないかと思いました。

この点大阪府知事の吉村さんは、少しアメリカ人的な対応力かなと感じました。

アメリカの状況

アメリカのコロナへの対応から感じたことをまとめたいと思います。

アメリカでコロナが拡大し始めたころ、トランプ大統領は、「準備をしているので問題はない。我々はすばらしい」そのような言葉を残しており、実際に収束していれば絶賛されていたでしょう。

しかし、結果としてはあの時の対応が遅かったとメディアから散々に批判されることになりました。

しかし、アメリカの根本には、「自分の事は自分で守る」という考えがあるのでしょう。

トランプ大統領も「アメリカの事は俺が守る」その言葉の表れで、アメリカがWHOに出資を行わないというのも、その言葉を表しているのではないでしょうか。

また、日本は段取りを踏みますが、アメリカはとりあえず言ったもん勝ち、対応はその後考える、そういった感覚かと思います。

例えば、ニューヨーク州が閉鎖されたとき、当日に飲食店は全てテイクアウトのみにし、生活に必要なスーパーなどを除き、美容院や衣服屋などは閉店、鉄道も減便、街は出歩く人も減り閑散といった具合。

また、普段はマスクをしないアメリカ人ですが、するとなるとN95マスクを着用し、中にはガスマスク、顔全体を覆うヘルメットの様なものを着用して外出する人も見られました。

これは、自分の命は自分で守るという強い意志の表れでしょう。

正直、トランプ大統領は敵ばかりでしょう。自分の側近ですら敵になり、すぐ解任する程ですから。ただ、自分の信念の強さ・芯のぶれなさは、彼のスローガン「グレート・アメリカ」にピッタリだとおもいますし、モチベーターとしてのリーダーシップは称賛に価すると思います。

アメリカ人のいとこが口だけのアピールだから嫌いと言っていましたが、そう言われるほど発言力は認められているのでしょう。

しかし、州の休業要請に速やかに応じたのは驚きです。後になって、トランプ大統領などは、財源をいくら確保したという報道がありましたが、当時はまだ発表されていないにもかかわらず。正直出たところ勝負感が強いですが、発言力の強さの表れとでもいうべきなのでしょうか。

日米の違いから

このように

日本は「自分は大丈夫」とアメリカの「自分は自分で守る」と考え方が異なるように感じる理由に以下の事が考えられると考えました。

アメリカの任意保険のシステムと高額な医療費があるので、自分の命は自分で守らなければならない事情があるのだと思います。これは、アメリカの銃社会にも少なからず関係していると思います。医療費と保険についてはこちらの内容をご覧になってください。

またアメリカの国土の大きさから、普段からリモートワークに慣れていることもあると思います。さらには、アメリカの方が個人情報などの情報の持ち出しに寛容なのではないかと考えます。テレビ番組でも、普段からアメリカではリモートでのコメンテーターの参加も多く見られますし。

日本では、個人情報の管理が厳しく、社外には持ち出しにくいものですが、アメリカの医療ではカルテの内容などを自分のパソコンで外部からもアクセス出来たりと、寛容だと感じられました。また、日本では感染者の情報は誰か特定されないように守られますが、アメリカでは感染者自らテレビ出演し、苦しいから気を付けろと言ったニュースもあり危機感の感じ方も異なると思ったのが事実です。

日本はある意味守られているというのも事実でしょう。国民保険もしかり、日本国は島国で周りが海で囲まれていますから。日本の報道を見ているだけでは、そんなに危機的な状況?と他人事のように感じるのも、メディアの責任を果たせていない一因でしょうか。

実際は?

しかし、アメリカの対応によって感染の拡大を防げたかと言ったら、嘘でしょう。また、日本の対応が遅かったと現在の状況からは判断できないでしょう。現在の数字による情報からだけですが。もうすこし、時間をかけて様子を見ていく必要があるでしょう。

そして、日本においても危機感を感じ自粛をしている人もいますし、自粛をしたくても出勤をしなければいけない人も大勢います。休業要請に応じない店に多くの人が行列をなしている場所、混みあった飲食店の店内なども多く見られるようです。

批判なども多いでしょうが、みんなが同じ方向に向かって行動をしなければいけない時期だと思います。

またこの状況が収まった時に、どの行動が良くて悪かったのかを答え合わせしましょう。

タイトルとURLをコピーしました