両膝前十字靭帯断裂医学生KOUです。
今回は無念の菅平から下山し、メディカルスキャニングに直行し、MRIを撮影し診断に至る経緯を紹介していきます。
MRI撮影
メディカルスキャニングでは、一通り問診をされ、体内の金属・ペースメーカーの有無など、一通りの確認事項を行った後に、いよいよMRIの撮影に移ります。
KOUは、MRI撮影室に金属を持ち込んでしまった時の画像など調べるのが、実は好きです。ベッドがMRIの機械に吸い込まれるのがシュールで面白いです。病院からしたら相当の大損害ですがね、、、
MRIの撮影は、ギーギーガーガ―とてもうるさいイメージがあると思いますし、実際にそうだと思います。
何か所でMRIを撮影をしたことがあるのですが、メディカルスキャニングでのMRI撮影は、付け心地がよいヘッドホンで森のせせらぎの様なメロディを聞きながらの撮影になるので、全くうるさくなく、うとうとした状態であっという間に終わってしまいます。疲れていると寝ていたこともあるほどです。
撮影が終わり、30~40分ほどクリニックで待っているとMRIの画像がDVDに焼き終わりましたとなり、受付で会計して終わりとなります。クリニックでは、結果が気になりますが画像の確認を行うことはないので、そのまま帰宅となります。
KOUは家に帰り、そのDVDをパソコンに読み込み自分の膝の状態を確認しました。
家のパソコンでのMRIの見方や、膝の画像所見は、また次回紹介します。怪我をしたとき、まっさきに膝の靱帯が切れているか、切れていないか気になるところだと思います。
どこの病院にかかる?
前十字靭帯を損傷した時に、どこの病院を受診しようか悩むことが多いと思います。
一般的には、チームのドクターであったり、その勤務先の病院や紹介先、ネットで調べて出てくる有名病院、先生を頼っていく、近所の整形外科の先生の紹介など人それぞれだと思います。
ただ、前十字靭帯の損傷に関しては、手術件数を相当数こなしている病院で手術を受けることをお勧めします。術後のノウハウ、リハビリなども含めた環境もそうですし、膝の靱帯を再建する位置などはやはり経験がものを言うと、膝の権威でもある私の恩師もおっしゃっていたので、その通りだと思います。
そのため、お目当ての先生がいるなら必ず、紹介先の先生も指定して紹介状を書いてもらう必要があるので忘れずに。整形外科御侍史の紹介状では、どの先生にあたるか分かりません。近所の整形外科で紹介してもらうと、あそこの病院に知り合いいるから紹介状書いてあげるよと、膝とは全く異なる部位が専門の先生宛になる事もあるので、そういった点も注意が必要です。
病院を受診するにあたって注意点
大きな病院では、整形外科と言っても一括りではありません。
整形外科の中に、「膝」「肩」「肘」「股関節」「脊椎」「手」「足」「リウマチ」「小児」など細かくグループ分けされています。
このためグループに分け与えられる手術日も異なりますし、外来の診察日も異なります。そのため、今回の膝 前十字靭帯損傷で病院にかかりたくても肩の外来日に病院に行っても無駄足になってしまうので、ホームページで確認してから行きましょう。
病院によってはスポーツと分けられていることもありますが、最終的に大事なのは膝の手術の件数をその先生がこなしているかになると思います。スポーツの先生は、多くが膝か肩を専門にしている人が多いと思います。
また、スポーツの先生でも、専門にしているスポーツの種目で選ぶという選択もあり理が適っていると思います。
ラグビーとサッカーでは同じ怪我でも、復帰した時のレベルや強度も異なるので治療方針も変わってきます。
しかし、どの病院も長い時間待つので覚悟が必要です。
KOUはどの病院へ?
私の場合、医学部のラグビー部ならではですが、部活の監督に紹介していただいた、部活のOBの先生(大学の関連市中病院)と、『ACL断裂記その2』にも登場している恩師の先生(自分の大学と異なる大学病院)にセカンドオピニオンとして2か所の病院を訪ねました。
日曜日にMRIを撮影し、自分で画像を見てうすうすACL断裂していることを悟りながら、月曜・火曜と空っぽになったかのようにベッドの上で一日中天井を眺めて過ごしていました。
この感覚って、エリザベス・キューブラ=ロスの死の受容のプロセスの『否認』と怪我においても似ているなと感じることがあります。
そして、水曜日の午後一に市中病院のOBのもとへ、そのままタクシーで大学病院の恩師のもとへ2病院を梯子しました。
感じてはいましたが、どちらの病院でも診断は同じで前十字靭帯の断裂で手術が必要とのことでした。
次回断裂記その9では、どちらの病院をどういう判断のもと選んだかなどを紹介していきたいと思います。