ACL断裂記 その7

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こんかいは、菅平の診察を終わり、ホテルに帰ったところから自宅に戻るまでの行程に迫ります。

ホテルへ帰室

ホテルへ帰室した時の、膝の状況を詳しく紹介していきたいと思います。

膝の状態としては、痛みで全く動けないと言った状況はありません。痛みで部屋の布団で安静にしないといけないこともありません。一番の問題点は、膝がパンパンに腫れる事でしょう。

膝の内側側副靱帯の損傷の経験などは何度もありますが、膝がこんな腫れた経験はなかったと思います。

それゆえに一番困ることは、足が曲げられないことと、不可抗力で膝を曲げると、痛みでつらかったため痛み止めのロキソニンを用いました。寝返りとかをすると「ひーひー」部屋で夜苦しんでいましたが、同室の部員を起こすこともできないので静かに叫んでいたのを覚えています。

痛みの正常としては、針で刺されるような鋭い痛みではなく、痛みが強くなったり弱くなるような周期性もなく、鈍い痛みと言った感覚です。どこか一転が痛いなど圧痛がある訳でも無く、なんとなく膝周りが痛いそのような表現が正しいと思います。

膝の上に30㎏程度のおもりを乗せられて圧迫されているような感覚でしょうか。

あと椅子に座るのが困難でした。膝が曲げられないので足裏が地面に付かず、苦労をしました。かといって、足をピンと伸ばしたような状態もきつく、膝裏にバスタオルを丸めたぐらいの負荷を逃がした状態が自分の中で見つけた楽な姿勢だったかと思います。

膝の可動域としては、頑張って40度程度の具合でした。

膝の腫れは?

私KOUは、2度両膝の前十字靱帯を断裂していますが、痛みの程度は2度とも異なり、2度目の方が慣れている事もあったので痛みはそんな気になりませんでしたが、、

膝の腫れに関しては例外なくパンパンに腫れました。私の周囲の友人も含め、みんな口を合わせたように膝がすごい腫れたというので、その点は覚悟した方が良いでしょう。

痛みの感じ方には個人差もありますが、受傷当日は痛み止めを用いてしっかり痛みを抑えた方が楽になるので、ためらわず使ってよいと思いました。

ロキソニンなどの一般的にNSAIDsと言われる薬は、炎症を抑える薬で発熱なども抑えてくれる薬ですが、前十字靭帯断裂で膝の関節内の血管が物理的に破壊されて出血し膝が腫れているため、どの程度炎症を抑えられているのかは、薬を飲んでも効果は正直感じられませんでしたが、

痛みの感じ方も人それぞれであり、痛み止めを飲んだことによる精神面でのプラセボ的な役割は十分果たしてくれたかと思います。

このため、痛いからといって何錠もロキソニンを飲んだりすることは危険ですので、容量は守りましょう。また腎臓の機能が悪いような高齢者や、妊婦さんには使い方に気を付けましょう。特に妊婦さんには胎児への影響が悪いので用いない方が良いです。

一晩明けて

夜遅くまで、鈍痛に悩まされて寝られず苦しみましたが、時計の針がてっぺんを回ったあたりから疲れが上回って眠りにつくことができました。怪我してからずっと泣いていましたから、この日は相当疲れました。

泣くことって体のシステム上素晴らしい機能だと感じるのは私だけでしょうか?泣くことで、エネルギーを消費する上に、ストレスからの苦しみを泣くことで副交感神経を活性化して気持ちを落ち着かせることで、眠りにつかせようという生体が自然に獲得した反応ですから、人間の進化は脅威だと感じることがあります。

辛い時は思いっきり泣くのもいいことだと思います。

医学的にはどうなんでしょう、気になったので今度論文でもあさってみようと思います。

下山する

私は2017年8月19日土曜日に左ひざの前十字靭帯を断裂しました。あのバキッという音と一生忘れない一日になるのでしょう。

一晩明けて、痛みはとても楽になり、膝が曲がらない・腫れている以外のトラブルはありませんでした。膝の曲がりに付随する痛みも無くなり、気持ち的にもスッキリしていました。意外と大怪我ではないんでは?少し膝ひねった程度のものかもしれないと大分気分は”晴れて”いました。受傷翌日には、痛みはないと思っても大丈夫でしょう。

松葉杖をつきながらも活発に動けていましたし、部員の練習を見てカラ元気かもしれませんがラグビーしたいと思う感じでした。

この日が土曜日だったため、土日で菅平に応援しに来ていたラグビースクールのチームメイトのご両親がいらっしゃったので、翌日にその車に便乗させていただき、いち早く自宅に戻ることができました。ありがとうございます。

ラグビー界では菅平から東京に帰る事を、菅平が山奥の中にあることを文字って、『下山』と呼びますが、

大半の下山は合宿がやっと終わった喜びと、合宿後の束の間のオフに気持ちを高ぶらせて大変うれしいものですが、この時の下山は味わったことのない悔しい気持ちと悲しみで一杯でした。

東京に帰ってから

私は自宅近くに帰ってきた足でそのままMRIを撮影に行きました。

私はメディカルスキャニングというMRIやCTなど画像撮影専門のクリニックに行きました。こちらのクリニックはチェーン店で、日本全国各地に店舗があり、比較的空いており、土日や平日も夜遅くまで開業しているので、大変おすすめです。

予約が必要で、紹介状が無いと自費診療となり高額な医療費となってしまいます。

私の場合は、日曜日に帰宅できることが決まったので、前日の夜に電話で日曜日の遅い時間の予約が取れました。また紹介状に関しても、菅平高原クリニックにメディカルスキャニングが日曜日に電話をしてFAXで紹介状を取り寄せて下さったので、問題なく保険診療でMRIを撮影することができました。

大きな病院や大学病院では、診察にかかった当日にMRIを撮影できないことが大半であり、撮影のために後日あらためて病院に行き、診断のためにさらに別日に行く必要があるので、このメディカルスキャニングであらかじめ撮影してDVDなどに焼いて病院にもって行くのが診断もスムーズでおススメです。

あと、大学病院のMRIなどは、時間的な問題もあるので最低限の撮影であったり機器も古かったりと撮影の画像の精度が粗かったりしますが、このメディカルスキャニングはさすが画像撮影専門のクリニック、最新鋭の機器で画像も綺麗だったりします。

さいごに

受傷直後は、膝がパンパンに腫れます。膝のくびれが無くなる、太ももが伸びたそんなものでしょうか。

逆に言うと、膝がパンパンに腫れた場合は、前十字靭帯損傷を考慮する必要・覚悟がいるものと思われます。

また、痛みに関しては人それぞれでありますが、痛みがキツすぎることも、長引く可能性は低いと思いますので、痛いときは痛み止めを用いたり、辛い時は泣くことも大切でしょう。

また、MRIを撮る必要があればメディカルスキャニングを活用するのも得策でしょう。

次回は、MRIを撮影したあとの心境や、病院にかかった経緯などを紹介していきます。

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