医学生にとって病院は近くて遠い存在

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医学生は、毎日病院に通っているにも関わらず、病院は近くてとても遠い存在です。なにを言っているのかと思うかもしれませんが、是非読み進めてみてください。

医学生の日常

医学生は、どのように授業を受けているか、実際の医学生以外は未知の領域かと思われます。医学生は一般的な大学生と違い、空き駒という概念はありません。

KOUの大学では、基本1限から6限まで、8時50分から16時30分まで、60分授業10分休憩、昼は1時間の休憩といった形で、中には授業が8限まであり、18時や20時までになるような日もあります。

高校生の授業の様なものを想像すると分かりやすいかと思います。移動教室もなく、ほぼ固定の席に1日座り続ける耐久レースで、好きな授業を選択できることもありません。

出席の方法としては、出席カードの提出がある場合や、IDカードのタッチ、着席した机にIDカードを置くと画面に名前が表示されると言った大学により様々な方法が取られています。

授業の3分の2以上の出席を義務付けているところ、授業の初めと終わりに出席を取り両方いる事で確認するなど、この点も様々です。

各科目の合格か落単かの判定は、試験が採用されており、試験を受ける資格として授業の出席率としている大学が多いかと思います。試験の合格も、一発だけの場合や、再試験がある場合、有料で再試験のための費用を払い受験する場合、再試験の数が一定数を越えると再試験の受験資格が無くなり無条件留年といった措置が取られるなど、この点も様々です。

また、授業出席点などもある場合や、先生への印象を悪くしないためにも、基本的には授業に出席する必要があります。

大学によっては、出席の緩さや進級試験の難易度や進級のしやすさや抜け穴も天と地ほど異なるので、医学部進学を考える場合は是非在学生に実情を聞く必要があり、大学在学の6年間のQOLが左右されます。

医学生の実習の実情

では、医学生が高学年になり行われる、病棟実習はどんな形式なのでしょうか。大学によっては4年生の秋、遅くとも5年生から病棟での実習が始まり、6年生の春から秋ごろまで続きます。

私の大学の場合は、一般的には8時から17時が実習の時間とされていますが、中には朝の6時には病棟に行き患者の病態を確認に行ったり、夜の8時ごろまでカンファレンスに参加したりと、各科によってまちまちです。全ての科が朝から夜までずっと拘束されているわけではなく、ゆるめの科があったり早めに切り上げられる日があったり、PHSで先生から呼ばれた時は対応する必要があるが、各自図書館などで待機してよい時間などもあります。

しかし、実習・授業であっても基本としては、時間内は大学にいることが前提となっています。

医学生の悩み

そんな医学生、授業や実習により大学に拘束されてしまうがために、医学生ならではの悩みがあります。

それは、病院に行く時間がない。

毎日病院にかかっているにもかかわらず、自分が患者として病院にはなかなか行けないという、なかなかな皮肉です。大学の近くのクリニックには、授業後に駆け込むことは出来ても、家の近くやKOUのように膝の手術を遠くの病院にかかった場合は、診察にかかるだけでも大変苦労します。

かといって、ちょっとした事で自分の大学に診察にかかるにも少し大袈裟な感じになるのも嫌ですし、、、同級生や先輩が実習にいたりするのも恥ずかしいです。

部活のために、身体のメンテナンスをしたいと思っても、リハビリをやっている病院は早めにクローズになってしまったりと、かといって土曜日は混んでいたり部活があったりと都合が悪いので、そんな時は夜までオープンしている整骨院がスポーツのパフォーマンスを整えるためには大変助かり活用したものです。

診察にかかるだけなら、仕方なく授業を休む選択もありますが、入院となると話はさらに複雑です。

私の大学では、試験受験資格として、授業のコマ数の3分の2以上出席というルールがありましたが、中には6コマだけといった数が少ない授業も中には多くあります。特に私KOUが2回目に手術を受けた3年後期は、そのコマ数がマイナー科目が集中した時期で授業を休むことができないといったそんな事情がありました。長期の入院となると夏休みの1か月のみで、冬や春の休みは2週間程度なため、最悪の場合留年という選択となります。

(長期の休み明けはいつも決まって大きな試験があるのも、高校みたいな仕組みと同じ、医学部あるあるです)

病院にいつも通いながらも、患者としては一番遠い存在、なかなか面倒です。

さいごに

病院以外としては、その他に、時間が限られているもの、銀行の窓口であったり、宅配物の受け取りができないといった辺りが医学生ならではの、大学生には分からない悩みでしょうか。

大学の立地って、こういった事を考えるととても大事だと感じさせられます。KOUの大学はというと、、、以下略。

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